どうも、うさまるゆきお。です!
本日は、「蟻地獄」という漫画作品のレビューをしていきたいと思います(^^♪
あ! それ知ってます!
インパルス板倉さんの小説をコミカライズした作品ですよね!
私は全然知らなかったけどそうらしいんだ!
又吉さんといい板倉さんといい、芸人の才能あふれすぎでしょ……
全4巻とサクッと読める巻数ながら、濃密なストーリーに細かな伏線などの描写もしっかり描かれているため、何度読んでも面白い作品でした(^^♪
作中の大半は決して許されることのない悪なんですけど、大切な友人を助けるために血反吐をはいてでも必死になる主人公の姿に心を打たれ、ついつい魅入ってしまったほどです。
全部の魅力を伝えることができないと思いますが、この記事が読むきっかけになれば嬉しいです(´ω`)
※念のため注意!
グロ描写もしっかり描かれていたり、流血等多い作品なので苦手な方は読まないことをオススメします(;’∀’)
蟻地獄のあらすじ
漫画の表紙にも出ている主人公の二村考次郎と幼馴染の修平は、杉田というオッサンから教えてもらった裏カジノで大金をせしめようと計画するところから物語が始まります。
2人は杉田に教えられた席でイカサマをし勝つことができたのですが、実は杉田はオーナーであるカシワギに二村達を密告してリーク料を得ている詐欺師だったのです。
イカサマがバレた二村はボコボコにされた挙句、修平を人質に法外な賠償金を請求されます。
「5日以内に三百万円用意しろ。それまでに持ってこないとてめぇの連れを『捌いて』『売る』」
ギャンブルだけでは5日以内に三百万円を作ることは不可能と考えた二村は、カシワギとの会話の中で人の目玉が四十万円で取引されていることを思い出します。
そして二村は、大切な友達を助けるため、蟻地獄のようなこの状況から這い上がるため、人の目玉を集めることを決意するのです。
これが「蟻地獄」のあらすじになります(^^♪
全巻通しての感想
ギャンブルやイカサマといった悪事に手を染める二村ですが、復讐や怒りに任せたとしても人を殺めることやそれに繋がることはできない。
外道になりきれない優しさというのが見えてきましたね( ;∀;)
最初にわかるのが1巻終盤と2巻序盤のカップルですよね。
自分の車を荒らそうとしていたカップルを獲物にしようと考えていたのに、結局自分たちの境遇と重ねてしまう場面!
怒り狂っていても人間をやめていないところだよね。
友達のために目玉を集めないといけない、けど非情になれない二村に感情移入しちゃってもどかしい気持ちになっちゃったよ( ;∀;)
5日以内に友達が殺されてしまう、だから三百万円を用意するには人を売る以外に方法がない。
でも相手の立場を考えて踏みとどまってしまう二村の複雑な心境に心打たれました。
特に3,4巻で確実に金になる方法を見つけたにも関わらず、イレギュラーなことをきっかけに全員を救うために行動するシーンには思わずかっこいいと思ってしまったほどです(´ω`)
全巻通して二村視点で物語は進みますが、作中に登場する人物一人一人の心境が伝わってくるほど細かく描かれている作品なので、二村だけでなく他の人物にも感情移入してしまって何度も胸が苦しくなりました。
樹海や登場人物の話は現実的だからこそ改めて考えさせられましたし、そういった問題が今もなお解決できていないことに対しての皮肉を込めた作品だと個人的には捉えています。
衝撃的なラスト
でもラストには「ええぇ!まじか!」と思うほど衝撃的な展開が待ち受けているので、これは直接読んで確かめてみてほしいと感じましたよ!
推理とか全くしてなかった分、あの衝撃展開には思わず1巻から読み直しちゃいました!(*‘∀‘)
まだ全巻読んでないんですけど二村と修平は解放されるんですか?
まさか二人とも殺されるんじゃ……(泣
それは最終話まで見てからのお楽しみだよ(^^♪
いやはや、まさかあんなことになるなんて想像もつかなかったなぁ(*‘∀‘)
(ええー!ここから既に伏線が貼られていたの!?)
って心の中で叫ぶほど最初から最後までめちゃくちゃ面白かったので、私も詐欺師にまんまとはめられたのかもしれませんね(*‘∀‘)
というか板倉さんの脳内どうなってんのマジで……!
しかも最終回のあのシーンでしれっとタイトル回収した時は鳥肌が立ちましたもん( ゚Д゚)
ギリギリネタバレ避けて話しますが、蟻地獄というタイトルはそのままの意味だけでなく、他にも意味があります。
そのため最後まで読んでみると「なるほど、そういうことなのか!」と頷くこと間違いなしですよ(^^♪
一度読み始めたら止まらなくなります……!
以上で終わり!
ではでは!
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