どうも、うさまるゆきお。です。

本日は私が大好きな漫画

エンジェル伝説

をご紹介します。

連載されたのが1993年と古い作品ですが面白さは令和の漫画以上！

漫画も10巻とちょうどいい巻数で完結しています。

勘違い系が好きな人なら絶対ハマること間違いなし！

主人公は悪魔の顔と天使の心をもつ少年

エンジェル伝説は、CLAYMOREや蒼穹のアリアドネの

八木教広やぎ　のりひろさんの連載デビュー作の学園ギャグ漫画。

デビュー作ともあり作画は安定していませんが徐々に上達していく作画も必見です。

この漫画を面白くする要因は主人公の顔。

主人公・北野誠一郎きたのせいいちろうは、生まれつき顔が怖すぎるんです。
顔の怖すぎる影響と勘違いから「北野誠一郎伝説」が生まれたほど。

• 怪しい薬をやっていると思われている
• 何人もコロしていると思われている
• ヤクザと繋がっていると思われている
• 目が悪くコンタクトを忘れて目を細めた時は「ガン飛ばしている」と思われた
• 日差しに弱く眉間にしわを寄せた時は「今日は機嫌が悪い」と思われた

など、一般生徒や不良や校長までも勘違いしているため北野君の噂は一瞬で全校生徒、さらには町全体に広まることとなる。

しかし当の本人は顔が怖いという自覚が全くないため、それが更なる勘違いを生む原因にもなっているんです。

ここまででも十分面白いキャラクターになっていますが
北野君は天使のように純朴で優しい心をもった少年でもあるのです。

• 困っているおじいさんがいればすぐに手を貸し
  （しかし顔が怖いので犯罪者と思われる）
• 校内のゴミ拾いは率先して行い
  （しかしそれが原因で番長を倒してしまう）
• 他校の不良が落とした生徒手帳を拾ったときは本人に直接届けたり
  （しかしそれが原因で他校の番長を倒してしまう）
• 刃物で襲ってきた相手が「自殺しようとしている」と思い込み、刃物を手で受け止め助けようとした
• （この時、顔に深い切り傷を負い興奮すると傷が浮き出るようになる。また、襲ってきた相手は封殺。後に友達しゃていになる）

など顔が怖い以外は完璧ともいえる心を持っているんです。

また、物語が進むにつれて北野君の内面を知る人物も増えていきます。
北野君の優しすぎる心を知っているため、勘違いが発生した時に内面と外見の違いに思わず口にしてしまう場面も。
北野君の良き理解者となるヒロインとの恋愛模様もなかなかに面白いですよ。

実はめちゃくちゃ強い北野君

顔面凶器を持つ北野君ですが不良高校に在学している影響で喧嘩を売られることもあります。
顔は怖いけど喧嘩を売られれば負ける……なんてことはありません。

実は北野君、作中では無敗の強さ。

これも本人は全く自覚していないが、
身体能力が飛びぬけており無意識のうちに格闘術やディフェンス技術を使っています。

「相手の打撃は受け流し、クリーンヒットは巧みにかわす」という技術でほとんどの攻撃を無効化。

それに気づかない相手は何度でも立ち上がる北野君に怯み、
北野君渾身のカウンター（双掌打）で吹き飛ばし気絶させる。

という熟練者でしか気づかない技術を習得している。

ちなみに双掌打については「無我夢中で突き飛ばしているだけ」。

勘違いエピソードが面白い

この漫画の世界のキャラクターは、とにかく個性豊か。

• パンチパーマの元番長とその舎弟
• 北野君の初めての友達（金髪不良）
• 武道の達人のヒロイン
• 格闘少女

など北野君の周りには不思議な仲間たちが集まっています。

また、北野君の外見だけを見ているのか、内面も見ているのかでも反応が大きくかわります。

基本的に北野君の行動やその結果に周りが勘違いするエピソードばかりなので外見しか見ていないと結果＝事実と思い込んでしまう。

しかし内面を知っていると事実と異なった結果に呆れる様子がほとんど。

例えば公園でのゴミ掃除エピソード。

元番長黒田の提案で公園の不良を一掃するという話が進み、
黒田は不良を倒す＝ゴミ掃除をすることを北野君に伝えます。

もちろん北野君は本当のゴミ掃除をすると思っているので喜んで協力。

公園に着いたみんなは一斉にばらけて敵グループを襲撃しますが、北野君一人だけ本当にゴミ掃除をします。

そこへ敵グループの一員が現れ北野君に襲い掛かるも凶悪な顔面を見て気絶！
襲ってきては気絶する敵がどんどん増えていき、北野君は驚くばかり。

一掃し終わった黒田達が北野君の元に集まり見た光景は、大量に気絶した敵グループの横たわる姿。

そして北野君が一言

「（本当の）ゴミ掃除が捗らなくてさぁ」

内面を知らない黒田達は

「これだけの短時間でこれだけの敵を倒すなんて、さすが北野さんだぜ」

と思うわけです。

そして再び”北野君がまた不良グループを一掃した”と噂が広まります。

内面を知っている人からすれば「また何をやったの？」となりますが
北野君はただ掃除をしていただけなのでどうしようもないんですよね。

このような勘違いが様々なエピソードで展開されるので面白いです。

まとめ

古い漫画や「絵柄がちょっと……」という人もおり、なかなか手に取られない作品ですが
個人的に面白さは数ある漫画の中でも上位に食い込むと思いますね。

まだまだ書ききれないほどの魅力が詰まった漫画です。

北野君の怒髪天、ヒロインとの恋愛、北野家の物語、ハルフォード一家の悲劇などなど
全エピソードが面白く一度読んだら手が止まらなくなります！

全10巻で比較的読みやすい巻数なので興味がありましたら是非1巻だけでも手に取って読んでみて下さい！

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ではでは。